2011.09.22
米ニューヨークのホテル客室係への性的暴行事件で起訴され、その後、訴追が取り下げられフランスに帰国した国際通貨基金(IMF) のドミニク・ストロスカーン前専務理事
(62)は18日、仏テレビ局TF1に出演しインタビューに答えた。
当番組の視聴率は44,7%に上り、未来のフランス大統領とも噂された前専務理事へのフランス国民の関心の高さが伺わる。
ストロスカーン氏はインタビューで、女性ホテル従業員との関係について「妻や家族そしてフランス国民をうらぎる重大な過ちだった。」とナフィサトゥ・ディアロさんとの関係を認め「私は自分の道徳的弱さを恥ずかしく思い、悔やんでも悔やみ切れない。」と行為を後悔し、フランス大統領選への出馬を断念せざるえなかった事を表明した。
一方、女性への暴行について「アメリカ当局の報告書に示されているように、暴行・強制は決してなく、同意のもとで行われた関係だった。彼女がウソをついている事は明らかだ。」と犯罪性がないことを強調した。
また、 本件の逮捕について「とても怖かった。」「わなの可能性があり、裏に何か陰がある。」と感じたと語った。
ニューヨークの裁判所は8月23日、検察側の訴追取り下げを認め、刑事裁判は打ち切られたが、女性側は前専務理事を相手取って民事訴訟を起している。ストロスカーン氏は女性との和解交渉の可能性について「すでに大きな代償を払っている」と否定した。